CITY FOOTBALL STATION

CITY FOOTBALL STATION

CITY FOOTBALL STATION（シティフットボールステーション）は、栃木県栃木市岩舟町の栃木市岩舟総合運動公園内に位置するサッカー専用スタジアムです。このスタジアムは、栃木シティFCの主要株主である日本理化工業所の全額負担によって建設され、民間で運営されている施設です。栃木シティFCの運営会社である株式会社THE TOCHIGI CITY UNITEDがその管理を行っています。

沿革

スタジアム建設の発端は、2018年12月3日に栃木シティFCの社長である大栗崇司が栃木市役所を訪れ、市長にサッカー専用スタジアムの整備を求めたことから始まりました。彼はスタジアムを地域に開かれた施設として活用し、サッカー専用の練習場や選手寮の整備、飲食モールの設置など、さまざまな要望を書面にまとめて提出しました。この要望の中で最も重要視されたのは、スタジアムの建設用地の提供に関するものでした。

その後、2020年1月には計画が地元で公表され、「観客と選手の距離が近いスタジアム」を目指す方針が発表されました。3月にはスタジアムの建設工事が開始され、2021年3月14日にはオフィシャルトレーニングマッチが行われ、正式なオープンを迎えました。

施設概要

「STATION」という名称は、「人が集まる場所」という意味を持ち、観客同士の交流を促進します。スタジアムは、サッカーフィールド1面に4基の照明塔を備えており、バックスタンド中央には大型映像装置が設置されています。この映像装置は、日本のサッカー場では初めての導入例です。さらに、スタジアム内の観客席は、専用色の白と紺で塗り分けられています。

スタジアムのデザインでは、ホーム側とアウェイ側で明確な差別化がなされており、例えば、ホーム側はレカロ社製の高級シートを使用しているのに対し、アウェイ側は通常のベンチシートとなっています。

LUXPERIOR FOOTBALL PARK

LUXPERIOR FOOTBALL PARKは、栃木市岩舟町にあり、スタジアムからは県道を挟んで向かいの位置にあります。この施設はサッカーフィールドとして人工芝が使用されており、スタンドは設置されていません。クラブハウスも併設されており、練習や試合に活用されています。

訴訟

CITY FOOTBALL STATIONの整備に際して、栃木市と栃木シティFCの間で固定資産税や公園使用料の免除に関する覚書が交わされましたが、その内容については市議会で議論が生じ、批判を受けました。その後、裁判が始まり、宇都宮地方裁判所では、免除内容の合法性について否定的な判断が下されました。栃木市はこの判決に不服を申し立てましたが、高等裁判所でも控訴は棄却されました。

アクセス

このスタジアムへのアクセスは、JR両毛線の岩舟駅から徒歩30分、タクシー利用で約5分の位置にあります。また、東北自動車道の佐野藤岡ICから車で約10分の距離です。公共交通機関では、ふれあいバス「遊楽々館」からすぐの場所にあります。

栃木市岩舟町にはサッカーを愛する人々のために、地域密着型の活動が続けられており、スタジアムはそのハブとなっています。

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